042-580-9129

帝国データバンク企業・経済高度実証研究センター(TDB-CAREE)について

一橋大学経済学研究科 帝国データバンク企業・経済高度実証研究センターは、2018年4月に、次の目的をもって設立されました。

  • 1.100万社以上の企業のミクロデータ等を用いて、日本の企業行動・産業構造・地域経済とその長期的な変化に関する高度な実証研究(計量分析)を行う。
  • 2.研究成果を国内外に発信することにより、経済研究の発展と日本の経済・社会の進歩に貢献する。

そのために私たちは、同センターを拠点とし、帝国データバンクの保有する企業データと人材を活用して、さまざまな産業・地域における企業の行動や成果、産業や地域経済の構造変化とその要因等を実証的に分析します。本センターにおける研究は以下の特色を持ちます。

  • 1.中小企業や未上場企業を含む多数の企業を対象とする分析を行う。
  • 2.資本関係・取引関係や金融機関との関係等を含む多角的な分析を行う。
  • 3.データの蓄積を活かして中長期的視点から分析を行う。
  • 4.経済学的な視点に基づいて政策の評価・設計に繋がる分析を行う。

具体的な研究対象には、市場への参入・退出、事業多角化、設備投資、研究開発、産業集積、取引関係、資金調達、生産性・効率性等が含まれます。

また、帝国データバンクは過去100年間にわたる多くの企業の基本情報を史料館に冊子体で保有しています。今後は、そのような貴重なアーカイブ・データを活用して、長期的な企業成長や産業・経済発展の実証研究を行うことも視野に含めています。

同センターは一橋大学国立キャンパスのマーキュリー・タワーに設置されました。一橋大学の教員と帝国データバンクの職員が研究担当者として参加しています。また、他の大学に所属する教員等も一橋大学客員研究員としてセンターに登録され、共同研究に参加しています。研究成果はまずセンターのディスカッション・ペーパーとして刊行し、広く社会に普及するよう努めます。